漢字が覚えられない原因は?暗記が苦手な小学生におすすめの方法をご紹介

小学校に入り、漢字の学習でつまずいている我が子に不安を感じる親御さんは多いものです。学校では、国語の授業で毎日のように新しい漢字を習いますが、うまく覚えられないと学校での学習自体に苦手意識を持ってしまい、意欲をなくしてしまうことにもなりかねません。そこで今回は、小学生が漢字を覚えられない原因と、漢字が覚えられず困っている小学生におすすめの覚え方について解説していきます。

 

漢字が覚えられない原因とは?

漢字の学習でつまずいてしまうのは、主に以下のような原因があると考えられています。

 

漢字に触れる機会が少ない

普段の生活の中で、漢字に触れる機会が少ない子は、必然的に漢字への興味を持つ機会もないまま成長してしまいます。たとえば、ひらがなに興味を持った幼児が、街中の看板などを見て勝手に文字の読み方を覚えていくのは有名な話です。逆に、小学校入学前後で漢字に触れる機会が少ないと苦手意識を持ちやすくなります。

 

認知機能が弱い可能性も

「認知機能」とは、人が周囲の出来事をはっきり理解するための力です。見たり聞いたりと五感を使って外部から得た情報をもとに現状を把握したり、計算や学習、記憶や言葉で処理したりする力です。

 

この認知機能の中で、特に目から取り入れた情報を処理する「視覚認知」の機能が弱いと、図形の理解や黒板の視写などに苦手を感じることになります。漢字をなかなか覚えられないのも、視覚認知の弱さが隠れているかもしれません。

 

漢字に多く触れさせるには?

漢字にあまり触れていないことが、漢字を覚えられない原因になっている子どもも珍しくありません。そのような場合、どのようにして漢字に多く触れさせれば良いのでしょうか。

 

子どもの好きな本を与える

教科書や参考書に苦手意識を持つ場合、子どもが興味を持つ漫画を購入して読ませましょう。ストーリーやキャラクターが気に入っていれば、多少知らない漢字が使われていても続きを読もうとするものです。

 

身近な漢字に触れさせる

自分や家族の名前に使われている漢字や、ペットを飼っているなら「犬」「鳥」など、身近な漢字から覚えさせるのもおすすめです。特に低学年は、自分の実生活に関わりが深い事柄に結び付けることでより理解が深まるといわれています。

 

親子で楽しく取り組む

子どもが苦手な学習は、親が根気強く教えるのがベストかもしれません。ところが実際は、親は我が子の覚えが悪いとイライラし、また子どもは親が相手だと甘えが出て学習に身が入らないという悪循環に陥りがちです。

 

そのような場合は、親も子も楽しめる学習方法でなければ長続きしません。スマホのアプリを使うなどして、無理なく楽しく続けられるようにしましょう。

 

認知機能が弱い子向けの漢字の覚え方とは?

認知機能が弱い子に対しては、ひたすら同じ漢字の書き取りを指せるような指導はなかなか効果が上がらない方法だといえます。すでに漢字に対して苦手意識を持っている子どもも多いと考えられるので、次に挙げるような練習方法を試してみてください。

 

形を分ける

たとえば、「絵」という漢字は画数が多く、ぼんやり見ているだけではぐちゃぐちゃした線の集まりのようにしか見えていないことも少なくありません。ところが「絵」を「糸」と「会」に分解してみることで、一気に覚えやすさがアップするのです。

 

部首の同じ漢字をまとめて覚えさせる

「林」「村」「板」「枝」の4つは同じ部首を持つ漢字です。このように、同じ部首の漢字をまとめて覚えると、すんなり頭に入る場合があります。

 

成り立ちの「絵」を知る

「火」という字は、人がたき火をしている様子から作られたといわれており、このような漢字を「象形文字」と呼びます。同じく「炎」は、たき火を縦に2つ重ねて燃えさかる炎を表現して作られた漢字です。このような象形文字は、成り立ちのもととなった絵を知ることで、イメージが膨らみ漢字を覚える際の助けとなります。

 

クイズ形式やパズルで楽しく覚える

漢字をパーツで分けたパズルを使って覚えるのも有効です。ゲームやクイズで楽しく遊びながら学習できるので、飽きることなく覚えられます。

 

塾に通って漢字を学習するのも効果的

さまざまな方法を実践しても効果が見られない場合、子どもを塾に通わせるのがおすすめです。塾の講師は、生徒が具体的にどこにつまずいているのか見極めて、効果的な指導を行って理解をサポートします。

 

塾に通わせると決めた場合、まずは子どもに合った塾を見つけましょう。マイペースな子なら、集団指導の塾ではなく個別指導の塾がおすすめです。基本的に、親は子どもを励まして応援するスタンスでいると良いでしょう。

 

まとめ

漢字に苦手意識を持っている子どもは多くいらっしゃいます。そのような子どもに対して、同じ漢字を延々書かせるような指導は有効とはいえません。子どもが漢字に興味を持てる働きかけや、認知機能が弱い子どもに効果のある指導法を試しつつ、状況を見て塾に通わせることも検討してみてください。

 

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