今通っている塾に加え、別の塾との掛け持ちを検討する人もいます。塾は多様化しているため、複数の塾を利用するとそれぞれの特徴を活かせる半面、子どもに負担をかけてしまうケースもあります。今回は、塾の掛け持ちが成功するパターンと注意点をご紹介しますので、お困りの方はぜひ参考にしてください。
塾の掛け持ちの背景
塾に通っている子どもの中には、掛け持ちを選択しているケースもあります。掛け持ちを選択する背景として、主に塾の多様化が挙げられており、以下の要素において塾ごとの違いが見られます。
- 集団型または個別型
- オンライン指導の有無
- 指導方針
- カリキュラム
- スケジュール
- 料金体系
- 講師の得意分野
特にカリキュラムや料金体系は重要で、今後その塾を利用し続けるかどうかの大きな判断材料になります。塾ごとの特徴を検討した結果、複数の塾を利用したいという方も決して珍しくはないのです。
塾の掛け持ちの成功パター ン
続いて、塾を掛け持ちすることのメリットを見ていきましょう。押さえるべきポイントは以下の4つです。
- 教科別に塾を分ける
- 集団指導と個別指導で使い分ける
- スケジュールで使い分ける
- 受験情報収集のために塾を使う
教科別に塾を分ける
塾によって、講師の指導の仕方や学習方法はそれぞれ異なります。そのため、教科別に自分に合った勉強法を選択することが可能です。また、苦手教科に重点を置き、複数の塾で指導を受けるなら、苦手を克服し理解を深めるのに役立つかもしれません。
集団指導と個別指導で使い分ける
塾によっては、集団指導だけを行っている進学塾などもあります。その場合、どうしてもわからない部分を別の塾の個別指導で補えるかもしれません。ただし、塾によって料金体系が違うため、事前に費用面の見直しをする必要があるといえます。
スケジュールで使い分ける
部活動や習い事などが忙しい場合、自身のスケジュールで塾を使い分ける方法もあります。たとえば、普段通う塾とは別に、自宅から距離が近い塾に通うというケースです。
塾が自宅の近くにあれば、移動にかかる時間が減り、勉強に使える時間が増えることになります。また、部活が遅くなったときは近所の塾に行くなど、塾通いによって生じる負担を軽減することができるでしょう。
受験情報収集のために塾を使う
塾によって異なるものの、受験情報を豊富に持っているところも珍しくありません。受験成功のカギのひとつは、最新の情報をベースに対策を講じることです。そのため、カリキュラムが気に入っている塾のほかに、受験情報が豊富な塾を併用する選択をする人もいます。
塾の掛け持ちの注意点
塾の掛け持ちにはメリットがある一方、注意すべきデメリットも存在します。子どもに大きな負担をかけてしまわないように、以下の3つの点を押さえておきましょう。
- 塾のタイプが重複しないようにする
- 子どもの意思を尊重する
- 目的を明確にする
塾のタイプが重複しないようにする
塾の掛け持ちをする場合は、それぞれの塾の特徴をよく把握し、タイプが重複しないようにすることが大切です。教科や学習方法が重複していると、同じ内容の繰り返しになり、費用や時間が無駄になるので注意しましょう。
子どもの意思を尊重する
塾の掛け持ちは、複数のスケジュールを管理する、異なる教科書を持ち運ぶなど、子どもにとって大きな負担がかかるのも事実です。子どもが納得していないうちに決めてしまうと反感を買い、想定外のトラブルが生じるおそれがあります。学習のモチベーションが下がってしまう可能性も高く、事前の親子間の十分な話し合いは欠かせません。
目的を明確にする
「今の成績に不安がある」「とりあえず掛け持ちをしよう」など、やや漠然とした理由で塾の数を増やすのはおすすめできません。重要なのは、成績が上がらない根本理由を見極めることです。
たとえば、原因が子ども自身の学習態度にあるなら、親子で改善策を探す必要があります。成績を上げるためには何が必要かを分析したうえで、目的にぴったり合ったサポートをしてもらえる塾を選ぶと良いでしょう。
掛け持ちをする意味や目的を明確にし、納得のいく塾選びをしよう
塾の多様化に伴って、塾の掛け持ちをするケースは決して珍しくありません。通う目的が明確であり、それぞれの塾の特性を活かした利用ができるなら、塾の掛け持ちは成績アップにつながるでしょう。一方で、塾の掛け持ちには費用がかかり、また子どもに大きな負担がかかる可能性もあるため、親子でよく話し合ってから決めるようにしてください。
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