英検4級は、5級に比べて語彙数が大幅に増え、さらに読解問題が加わるのが特徴です。小学生や中学1年生にとっては先取り学習となりますが、合格すれば大きなメリットが得られます。今回は、英検4級の対策法について詳しく解説していきますので、興味をお持ちの方はぜひ読んでみてください。
英検4級のレベルは？
英検4級は、中学中級レベルとされています。必要語彙は約600～700語で、実用的で身近な話題が主な題材となっています。また文法は、中学2年生が学校の授業で習う範囲を習得できていれば合格圏内です。
5級との違い
4級と5級の大きな違いは、4級には読解問題が登場する点です。英語に苦手意識がある人は、文字数の多さで圧倒されてしまうかもしれません。そのため、試験の前にある程度英語の長文に慣れておく必要があります。
英検4級の技能別対策
次に、英検4級の対策について、以下3つのポイントに分けて解説していきます。
- 単語
- 文法
- リスニング
単語
英検4級では、さまざまな動詞を覚えなければなりません。過去形や動名詞、不定詞など動詞表現のバリエーションを理解しておきましょう。また、動詞と名詞の組み合わせを押さえておくと、リスニング問題でも役に立ちます。
文法
並び替え問題では、肯定文・否定文・疑問文など基本的な文法への理解が求められます。中1～中2の授業範囲を理解できているか確認し、抜けているところがあれば復習しましょう。
リスニング
4級のリスニングでは、対話形式で日常的な内容が出題されます。過去問や英会話教材を通じ、会話表現に慣れておくことが大切です。
4級のスピーキングテストとは？
英検の4級と5級には、任意のスピーキングテストがあります。スピーキングテストに合格しなくても、4級の合格認定はもらえるので、気軽に受けてみると良いでしょう。受験方法はオンラインで、質問に対する回答音声を録音し、ウェブ上で採点結果を確認するというものです。
英検4級対策の重要なポイント
英検4級の対策で大事なポイントは以下の3つなので、それぞれ覚えて日々の学習に活かしましょう。
- 単語学習に重点を置く
- 過去問・問題集は答え合わせまでしっかりやる
- 時間を計って問題を解く
単語学習に重点を置く
4級では、5級の2倍程度の語彙数が求められるため、単語学習は重要です。単語がわからないと、リーディング問題・リスニング問題のいずれも解けないため、まずは単語学習から始めましょう。
単語学習の方法として、単語帳を使うほか、専用のアプリで学習するのも有効です。小中学生の場合は、友達と遊びながら学習を進めると良いでしょう。
過去問・問題集は答え合わせまでしっかりやる
過去問や問題集の答え合わせは、丸付けだけで終わらないようにしましょう。間違えた部分の解説をしっかり読み、知らなかった単語や文法を繰り返し練習します。また、同じ問題をもう一度解いて記憶の定着を図るのも効果的ですが、小中学生の場合は復習するのを嫌がるケースも多いので、親や先生の見守りがカギとなるでしょう。
時間を計って問題を解く
英検対策は、実際に試験を受ける環境に慣れておくことも重要です。過去問や予想問題などを解くときには時間を計り、実際の試験の緊張感を再現するようにしましょう。また、時間内に解き終わるためのペース配分もつかんでおく必要があります。
小学生が英検4級を受けるメリッ ト
英検4級は中学校中級レベルのため、小学生にとっては少し先取りが必要なレベルですが、それでも挑戦してみる価値はあります。小学生が試験を受けるメリットは主に以下の2つとされています。
- 学校の授業で役立つ
- 中学受験で役立つ
学校の授業で役立つ
2020年4月から、小学校でも英語が正式な教科となりました。小学校5・6年生の英語のテストでは、英検5級レベルの内容が出題されます。英検4級の問題に触れておけば、学校のテストで高得点が狙えるほか、中学校の授業にもついていけるようになるでしょう。
中学受験で役立つ
私立中学の中には、英検に合格している受験生を優遇する制度があるところもあります。具体的には、以下の優遇措置が挙げられます。
- 入試判定の優遇
- 加点
- 入学金・授業料免除
学校によっては4級以上と高めの条件を設けるところもあるので、なるべく早めに着手すると良いでしょう。
自分に合った対策を取って英検4級の試験に合格しよう
英検4級は、5級に比べて語彙数や文法知識が大幅にレベルアップするため、入念な準備が必要です。また、5級にはなかった長文の読解問題が加わるため、英語の文章に慣れておくことも大切です。なお、小中学生が受験する場合は、丁寧な添削や間違いの見直しなどのサポートがないと難しいので、塾を利用して学習することも検討してみてください。
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