大手有名塾というだけで選べば失敗する?中学受験・塾選びのポイントを解説

中学受験は、塾選びから始まるといっても過言ではありません。少し大きめの駅前には、必ずといって良いほど中学受験専門の塾がひしめき合っており、いったいどの塾を選べば良いのか悩む親御さんも少なくありません。今回は、塾選びで失敗しないために、どのようなポイントで塾を決めれば良いかについて解説していきますので、興味をお持ちの方はぜひ読んでみてください。

 

塾選びで失敗しないために失敗を知ろう

中学受験で塾選びを失敗したと感じる親御さんは、決して少なくありません。こうした親御さんは、そもそもどこで失敗したと感じたのでしょうか。塾選びに失敗しないためには、まずは失敗談を知っておくことが大切といえるでしょう。

 

膨大な学習量とスピードに子どもがついていけなかった

塾選びの失敗談として特に多いのが、中学受験を専門とする大手有名塾に入ったものの、学習量の多さや授業の進むスピードに子どもがついていけなかったケースです。とりわけ難関校に強い塾は、独自のカリキュラムが用意されており、ついていくには家庭での復習が必須になります。

 

したがって、塾に行く日までに大量の宿題をこなさなければなりません。授業の質とスピードについていけず、結果嫌になって塾に行きたくなくなるケースは決して少なくありません。

 

講師との相性が合わない

テスト結果によってクラスを分ける大手塾の場合、上位クラスには教え方が上手で人気のある講師が担当します。しかし下位クラスでは、経験の浅い新人講師が担当するのはよくある話です。講師によって教え方がそれぞれ異なり、なかには塾の講師とウマが合わず、塾に行きたくないと訴える子どもは決して珍しくありません。

 

家族みんながストレスを抱えてギクシャクし続ける

家庭での学習のサポートや塾への送り迎え、さらには金銭面において、想像以上の負担を強いられるかもしれません。大量の宿題を持ち帰ってきた子どもの面倒を誰が見るのか、共働きの家庭では現実的に直面する問題です。

 

また、金銭面の問題も大きく、そこまでお金をかけるべきか、両親のいざこざの原因ともなりかねません。塾の送り迎えなども含め、生活のすべてが子どもの中学受験中心となります。兄弟姉妹がいる場合には、喧嘩が後を絶たない場合もあります。

 

失敗しないための塾選びのポイント

これまで述べたように、子どもが塾に行きたくなくなる、家族中がイライラすることにはなりたくないものです。以下では、塾選びで失敗しないために、どういった点に注意して塾を選べば良いのか具体的なポイントについて解説します。

 

子どもと合うかと同じくらい家庭状況に合うかどうかが重要

「友達が通っているから」という理由だけで、大手有名塾を選んではいけません。もちろん、大手の塾には大手なりの強みはあります。志望校合格のために作成された独自の教材やカリキュラム、合格判定を導き出すための膨大な情報量にもとづくノウハウは大手ならではの強みです。

 

一方で、成績別のクラス分けや膨大な宿題など、常にプレッシャーがかかる学習環境の中で、すべての子どもがついていけるとは限りません。その点、地元の中小塾では、大手の塾が苦手とする一人ひとりに寄り添った授業やサポートを売りにしていることが多くなっています。講師との距離感も近く、アットホームな雰囲気なのも中小の塾の特徴です。

 

一方で、中小の塾の場合は講師の数が少数、あるいは一人というケースもあります。講師の選択の幅が狭まるという不安点は否めないでしょう。

 

このように、大手有名塾と地元の中小塾それぞれに強み・弱みがあります。子どもの性格に合うかどうかに加え、親御さんがどこまでサポートできるか家庭の状況にも合うかどうかも考えながら、塾選びを進めていくことが重要です。

 

自宅と塾との間の距離も塾選びの大切な要素

子どもの塾の行き帰りを親がどれだけサポートできるのかという点も、塾選びでは大切です。一般的には、塾が遠方にあればあるほど親の負担は増えます。場合によっては、毎回車で送迎しなければいけないケースもあるでしょう。

 

子どもが電車に乗って数駅先の塾に通う姿は、決して珍しくありません。通塾のたびに親が駅まで迎えに行かなければならないことも、想定されます。当初は週1~2回ほどの通塾が、小学6年生ともなれば週3~4回以上、土日もすべて塾に通わなければならないこともあります。

 

どこまでお子さんの塾の行き帰りをサポートできるのかを考えることは、思っている以上に大切です。子どもにも家族にも負担がかかりすぎると、共倒れになりかねません。自宅から塾までの距離は、塾選びの重要なポイントです。

 

もし塾選びに失敗したと感じたら?

通い始めた塾にもかかわらず、「子どもに合っていない」「塾の先生が信頼できない」と感じることがあるかもしれません。その場合は、失敗したと即断する前に、一度その塾に問い合わせてみましょう。保護者からの問い合わせに対し、誠実に対応してくれる塾であるかどうかを確認するための良い機会にもなります。

 

解決に向かって親身に対応してもらい、事態が好転すれば問題ありませんが、うまくいかないケースもあるでしょう。その場合には、子どもと再度話し合いながら、転塾あるいは通信教育などほかの教育サービスを検討してみてください。

 

まとめ

中学受験の塾選びは、できれば失敗したくはないでしょう。とはいえ、中学受験は何度も経験するものではなく、多くの場合は初めてのケースとなることが多いでしょう。そういったときに失敗ケースを事前に知っておけば対策も練られるので、今回ご紹介した内容を参考にして塾選びを進めていくようにしてください。

 

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