勉強は漠然と行うよりも、計画を立てた方が効果は上がります。
しかし、現実的でない計画はかえってやる気をそいでしまうため、自分にとって無理のない計画を立てる必要があります。
今回は、勉強計画を立てる具体的なプロセスと、挫折せず実行する方法を紹介しますので参考にしてください。
勉強計画を立てるメリットとは?
まずは、勉強計画を立てることが重要な理由を知っておきましょう。勉強計画を立てる主な理由は以下の3つです。
- 学習効果が現れやすい
- 不安や焦りを解消する
- モチベーション維持になる
学習効果が現れやすい
勉強計画は、志望校合格など、最終的な目標点から逆算して作ります。
自分のゴールを明確にすれば、現在抱えている課題が見えやすくなり、効率の良い勉強が叶います。やみくもに勉強するよりも、学習効果が現れやすいといえるでしょう。
不安や焦りを解消する
勉強に対する不安や焦りは、進捗状況や現状のレベルがはっきり見えないとより大きくなります。
計画を立てると、勉強の進み具合が可視化されるため、安心して勉強を進められます。また、計画を細かく立てることで、何をしたらいいかわからないという焦りからも解放されるでしょう。
モチベーション維持になる
勉強計画の中に、達成が簡単な多くの課題を盛り込むと、モチベーションの維持に役立ちます。
小さな成功体験を重ねることで、自信が少しずつついていくようになるからです。計画表に沿って完了した学習記録をつけるなら、自分の努力量が目に見えてわかり、継続するモチベーションが高まるでしょう。
勉強計画を立てるプロセス
勉強計画といっても、どのように立てたらいいかわからないという人もいるでしょう。ここからは、効率的な学習を進めるためのプロセスを紹介していきます。
- 勉強の総量を決める
- かかる時間を計測する
- スケジュール配分をする
- スタート時間を決める
- 結果を振り返る
勉強の総量を決める
最初に勉強の総量を決めます。総量の目標は「問題集を◯ページやる」というように、数値でわかる具体的なものが望ましいです。
また、最初は無理のない範囲の目標を設定し、成功したら少しずつレベルアップしていくという方法がおすすめです。
かかる時間を計測する
次に、勉強の総量を完了するのにかかる時間を計測しましょう。このときも、具体的で現実的な数字を設定することが大切です。
たとえば、「全部で100ページある問題集を終わらせるために1日1ページずつ進める」という目標を設定したとしましょう。
1ページにかかった時間が10分だった場合、10日あれば問題集をすべて終わらせることができます。このように、具体的な数字を確認しながら計画を作りましょう。
スケジュール配分をする
実際に必要な時間を把握できたら、細かいタスクに分けていき、スケジュールの配分を行います。
このときのポイントは、複数の科目や教材内容などを混ぜないことです。1つの時間の区切りには1つのタスクだけを設定するようにし、定められた時間にやるべきことに集中できる計画が望ましいです。
スタート時間を決める
それぞれのタスクを始めるスタート時間を設定します。勉強を先延ばししてしまうクセを改善するためには、スタート時間を明確に決めておくことが有効です。
結果を振り返る
すべての勉強が終わった後は、振り返りを行いましょう。以下の点を考えて、良い計画だったかどうかを評価します。
- 勉強の総量は適切だったか
- かかる時間の見積もりは正確だったか
- 想定外のことは起きたか
計画を挫折せず実行するコツ4つ
計画を立てたものの、実践するのが難しいという人も多いでしょう。ここからは、計画を挫折せずに実行するためのコツを紹介していきます。
- 予備日を作る
- 進捗をわかりやすくする
- 環境を整える
- 周りに協力してもらう
予備日を作る
計画を立てていても、体調不良や友達との付き合いなど、順調に進まない日は必ずあるものです。
スケジュールが厳しい計画を立てた場合、少しでも予想外のことが起きると取り返しがつかなくなり、やる気を失ってしまいます。計画に遅れが生じても、取り返せるよう予備日を作っておくのがおすすめです。
進捗をわかりやすくする
計画表や手持ちのノートに完了記録を書き込むなどして、進捗が見えるようにすると達成感が得られます。このとき。タスク管理ツールのアプリなどを利用するのもひとつの手です。
環境を整える
勉強を計画通り行うためには、誘惑に負けないことも大切であり、そのためには環境を勉強に適したものに整える必要があります。
スマホやゲームなどは目につかないところに置き、机の上はきれいに整頓しておきましょう。もし家の中で集中が難しい場合は、図書館や塾の自習室を利用するのも良い方法です。
周りに協力してもらう
計画や目標は、周りの人に「宣言」すると達成しやすくなります。特にやる気が高まっている、計画を立てた直後のタイミングに親や塾の先生などに共有してみましょう。
進捗状況を報告すると、勉強のモチベーションも維持しやすくなります。
一人で計画・実行が難しい場合はプロの手を借りよう
勉強計画の効果を出すためには、達成しやすく、やるべきことが明確にわかる計画を立てる必要があります。
そのためには、自分の学習レベルやスピードを客観的に理解する必要もあるでしょう。また、計画を実行するときは、プロのサポートがあると挫折しにくいです。
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