英検2級を取得すると、高校卒業レベルの英語力があると見なされるほか、大学受験にも有利です。しかし、試験の内容はいずれも難しく、より本腰を入れた対策が必要となります。今回は、英検2級の試験対策について詳しく解説していきますので、ぜひ日々の学習にお役立てください。
英検2級のレベルとは？
英検2級は、高校卒業程度のレベルのテストといわれており、基礎的な英語力をさまざまな分野で応用できる力が問われます。また、履歴書には英検2級以上を記載できることになっており、就職・転職の際も有利に働きます。
準2級との違いは？
2級は、準2級よりさらに社会性の高い内容になっています。準2級は日常生活のトピックが中心なのに対し、2級ではテクノロジーや医療、文化、歴史などのトピックが登場します。また、単語量も準2級の3000語に対し、2級は5000語とより豊かな語彙が求められるのも特徴です。
英検2級の対策ポイント
続いて、英検2級の対策ポイントを以下の5つの項目に分けてご紹介します。
- 単語
- 文法・長文
- ライティング
- リスニング
- 面接
単語
2級では、経済活動や人類の課題、学術など社会に関する語彙がよく見られます。そのため、普段から社会的トピックに触れ、自分の考えを養っておく必要があるといえます。日ごろから英語新聞に目を通しておくと、単語の理解がより深まることでしょう。
文法・長文
2級では、高校で習う英語を網羅した内容が扱われます。文法の理解に取りこぼしがないよう、知識を整理・確認しておきましょう。また長文問題では、Eメールなど実務的な内容が出題されたこともあるので、過去問で出題傾向に慣れておくことをおすすめします。
ライティング
2級では、社会的なトピックに関して自分の意見を述べる問題が出題されます。頻出するトピックを把握し、自分なりに賛成・反対、その理由についての考えをまとめておくことが大切です。
リスニング
2級のリスニング問題は、準2級と同様に一度しか聞くことができません。25分間の試験時間の間、集中力が途切れないよう、本番を想定したリスニングテストの練習を行いましょう。日ごろから多くの英語を聞き、口に出して真似するシャドーイングをすると効果的です。
面接
2級の面接はパッセージの音読、パッセージに関する質問、イラストに関する質問、受験者自身の意見という流れで進みます。語彙や文法のほか、積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢も測られます。実際の面接を想定した練習を、塾講師や友だちと一緒に行ってみると良いでしょう。
英検2級の試験に合格することで得られるメリット
英検2級の試験に合格すると、以下のメリットが得られます。
- 大学入試の優遇措置
- 大学入学後の優遇制度
- 就職・転職
大学入試の優遇措置
大学入試では、英検2級を取得している受験生に対し、英語試験の加点などの優遇措置を設けている学校があります。また学校によっては、英検2級取得を出願要件としているところもあります。入試は年に一度しか挑戦できませんが、英検は何度でもチャレンジできるため、早めに取り組んでおくと良いでしょう。
大学入学後の優遇制度
大学入学後も、英検2級の資格を取得している生徒に対し、以下の優遇制度を設けている学校があります。
- 英語科目の単位認定
- 入学金免除
- 奨学金申請資格
- 留学の選考資格
いずれも魅力的なものなので、気になる方は一度試験を受けてみることをおすすめします。
就職・転職
英検は学生だけに留まらず、社会に出てからも役に立つ資格です。英検は、2級以上が履歴書に書ける資格として認められています。外資系など、特に英語力が求められる企業に就職・転職する際は有利に働くはずです。
英検2級対策のポイント
英検2級に合格するためには、以下の3つのポイントを意識して対策するのがおすすめです。
- 早めに単語学習に取りかかる
- 問題を解くスピードと集中力を高める
- 面接対策に時間をかける
早めに単語学習に取りかかる
英検2級では、約5000語の語彙数が求められるほか、専門的なトピックも増えます。すべての項目において、単語がわからないと何についてのトピックなのか把握できません。単語の習得には時間がかかるため、参考書や専門のアプリなどを使い、早い段階から取りかかるようにしましょう。
問題を解くスピードと集中力を高める
2級では、大問2の空所補充問題、大問3の内容一致問題で合計5つの長文問題があります。時間切れで解けない問題が発生しないよう、問題を解くスピードと集中力を高めなければいけません。また、リスニング問題も一度しか読まれないため、日ごろの訓練がカギとなります。
面接対策に時間をかける
面接で意外と見落としがちなのが、「アティチュード（意欲や態度）」の項目です。たとえ文法が完璧でも、積極性がないと見なされた場合、この項目で評価されない可能性があります。友だちや親に見てもらうほか、プロの目線が欲しい場合は塾の利用も検討してみてください。
英検2級の対策は自習と塾の使い分けがカギ
英検2級は高校卒業程度のレベルで、2級からは履歴書にも書ける資格となります。しかし、社会性の高いトピックが多く、さらに専門的な語彙力も求められるため、合格のハードルはやや高めです。また、面接では客観的な視点が重要になり、独学では難しいケースも多いので、困ったときは専門の講師に相談してみてはいかがでしょうか。
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